RFIDソリューションを、品川の「TEC 01 SIGHT SHOWROOM」に集約
電波による自動認証技術であるRFIDの運用には、その性質上、いくつかの注意点があります。その一つが、データを読み取る際に、金属やガラス、水分の影響を受けやすいという点です。またディスプレイや保管方法によっては、タグの読み取り性能に問題が生じることもあります。
導入にあたっては入念に検証を行い、課題を一つ一つ解決していくことが一般的ですが、店舗や倉庫において、営業時間内に実業務と並行して検証を行うのは難しいことも少なくありません。またRFIDの運用は電波法に基づく無線局申請が必要になるため、導入を検討しようとする段階において本番環境でテストを行うのは難しいという問題もあります。
その際にぜひご活用いただきたいのが、ショールーム&ラボ「TEC UX Lab」です。東芝テックはこれまでもRFID検証環境を三島・大仁の各事業所で提供してきましたが、東京のエンドユーザー様に気軽にご利用いただくには距離が離れすぎているという課題がありました。アクセスのよい東京・品川のロケーションにある「TEC UX Lab」開設の背景には、より気軽に利用できる検証環境の提供という狙いもあります。
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多種多様なRFタグのサンプルを展示 -
RFタグは、RFIDプリンタで印字・書き込みの検証を行うことも可能 -
ハンガーラックに商品が掛かった状態で検品できるRFIDトンネル式ゲート -
小型のRFIDトンネル式ゲートが追加された
早速ラボの概要を見ていきましょう。まず注目したいのは、川上から川下まで一気通貫で提供される東芝テックのRFIDソリューションが一堂に集められている点です。ラボでまず目に留まるのは、多種多様なRFタグのサンプル。展示されているRFタグは、RFIDプリンタで印字・書き込みの検証を行うことも可能です。さらにハンガーラックに商品が掛かった状態で検品できるRFIDトンネル式ゲートからRFID対応POSレジまで、製造、物流、小売りの各領域に対応した製品・ソリューションをその目で確かめることができます。
また、消費者の買い回り行動を把握する「RFID購入前情報システム」やRFタグに反応してミラーに商品情報を表示するミラーサイネージなど、最先端のRFIDソリューションに触れられる点も魅力の一つです。
もう一つの重要なポイントが、実際の運用条件に準じた環境で検証が行える点です。ラボ内には、物流センター用ラックや店舗用の各種ディスプレイなどの什器を用意。エンドユーザー様が自社の商品を持ち込むことで、商品が重なる状態での検品やガラスケース内の展示商品の棚卸など、実際の運用条件に即した形で各種検証を行うことが可能です。こうした特長はエンドユーザー様からも高く評価され、「TEC UX Lab」はオープン以来、好評をいただいています。
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RFIDに対応したセルフレジ -
RFタグに反応してミラーに商品情報を表示するミラーサイネージ -
消費者の買い回り行動を把握する「RFID購入前情報システム」 -
小型RFIDリーダーとスマートウオッチで構成されたウェアラブルデバイス