作業時間と手間の飛躍的な合理化を実現
プリント配線板を中心とする電子事業と社会インフラの原料を扱う工業材料事業の2つの事業を展開する株式会社キョウデン様。長野県の本社では、15年間保管する必要のあるプリント配線板の作業指示書を、製造ロット番号をファイル名として電子的に保管しています。この工程に東芝テックの複合機スキャン機能を活用する提案を採用しました。
作業指示書は、プリント配線板を作るための手順書です。PL法やISOの関係で製造完了後も長期保管が求められています。必要な時にすぐに探せるよう、同社は製造ロット番号をファイル名としています。従来、多くの時間を費やし行っていたファイル名の変更作業をe-STUDIOとe-BRIDGE Plus for Zone OCRにより自動化することで、作業時間と手間の飛躍的な合理化を実現しました。ポイントとなったのは、作業指示書のロット番号を複合機でスキャンする際、読み取ったロット番号を自動的にファイル名に反映することです。
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キョウデン本社 -
生産管理課 課長代理 北條 喜彦 様 (写真左)
主任 宮澤 博 様 (写真中央)
有賀 美紀代 様 (写真右上) 和田 麻衣子 様 (写真右下)
毎日100〜200枚の指示書をスキャンして電子化
作業指示書は、A3サイズ片面仕様で、ロット番号、納期、基板サイズ、お客様名、工程設計など製造に必要な指示が書かれています。また、いつだれが、どういった条件のもとに作業したのかなどのメモや押印が残された製造履歴ともなっています。PL法により15年間の保管が定められている他、ISOの関係でも保管が必要です。
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e-STUDIO3515ACはスキャンの他、プリンタやコピーとしても活用
1枚1枚手作業でファイル名を変更する作業を自動化
作業の合理化は急務でしたが抜本的な解決策がなく、ハンディスキャナを使って製造ロット番号を読み取り、手作業でファイル名をリネームするしか方法はありませんでした。e-BRIDGE Plus for Zone OCRは、バーコードが複数記載されていても、指定した位置のバーコードだけを選択的に読み取る機能を備えているため、自動化が可能になりました。

